2017年7月14日金曜日

関節の話 その3

変形性関節症の起こる仕組み


●関節の仕組み

関節は、骨と骨とがつなぎ合わされた部分で、骨の端にはクッションの役割と関節の表面を滑りやすく保つ役割を果たす軟骨があります。この二つの役割は関節の痛みのないスムースな動きに必要なものです。
関節は関節包という袋に包まれていて、その内張に滑膜という膜があります。この滑膜から分泌される関節液が潤滑油として働くことによって、関節はさらになめらかに動けるようにできています。
また関節液は、軟骨に栄養を送る働きも持っています。



●軟骨の仕組み

軟骨は、コラーゲン線維が作る網目状の骨組みの中に、プロテオグリカンという物質が加わって、軟骨細胞を取り囲んだ構造をしています。
プロテオグリカンはコンドロイチンなどが材料となって作ら
れ、軟骨の中ではヒアルロン酸と結合しています。水分とくっつきやすい性質があるため、このおかげで軟骨は水分を含んだスポンジのようになって、関節が受ける衝撃を吸収したり、骨と骨の直接の摩擦を防ぐ働きを持っています。


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