2015年11月5日木曜日

『味噌』の話3



毎日1杯、野菜たっぷり自家製だし汁のみそ汁を


 
 味噌を継続して取る方法として、一番取り入れやすいのは『味噌汁』です。味噌汁は手軽に作れ、朝、昼、夜と、自分の食事のリズムに合わせやすいのが長所です。
 
 旬の野菜を使えば季節感を出しやすい、野菜以外の具材もいろいろ加えて変化がつけられる、乳製品や調味料を加えると味変わりも楽しめる、など毎日食べても飽きない工夫が出来るのも魅力です。
 その際ポイントになるのが、野菜をたくさん使うこと。
味噌の減塩効果に加えて、体内の塩分を更に排出させる効果を狙います。また、野菜の繊維はしっかり噛んで飲み込まざるをえないので、肥満の防止にもつながります。
 
 もうひとつ気をつけたいのは、『だしを取る』こと。
市販のだしの素などには塩分が比較的多く含まれているので、味噌に減塩効果があるといっても、その様なものを使えば減塩効果も半減してしまう恐れがあるのです。
 自家製のだしなら深みのある味わいになり、味噌の使用料を減らして味噌汁の塩分をさらに下げることができます。
ちょっとした一手間ですが、冷蔵庫で3日間は保存が出来るので、自家製のだしをまとめてお作りになることをお勧めします。
 

2015年10月26日月曜日

『味噌』の話2

味噌汁には、塩分キャンセル効果が!


 『味噌』は塩分が高いと言うイメージが強いでが、「同じ塩分濃度の食塩水と味噌汁を比較すると、味噌汁のほうが30%も減塩効果がある」という画期的な研究が報告されています。正に味噌汁の『塩分キャンセル効果』とも言えます。
 
 研究したのは共立女子大学教授の上原誉志夫先生。同じ塩分量の食塩と味噌で比較したラットの実験で、血圧や腎臓、心臓の状態を調べたところ、興味深い結果が得られました。
 
 両方とも血圧が除々に上がりますが、味噌汁を飲んだラットの血圧は、食塩水を飲んだラットより常に下回っています。血圧低下の度合いから計算しますと、味噌汁から摂取した塩分量は、食塩の30%減と考えられます。

味噌汁は利尿効果を高め塩分を排出し易くする

 「原因としては、味噌汁を飲んだラットは利尿作用が高くなり、塩分が腎臓から排出されやすいということ。水分と塩分が体外に排出されることで血圧が上昇しにくくなるのでは」と上原先生は分析します。
 
 さらに塩分を多く摂取すると進行する『線維化』(心臓の筋肉細胞が硬くなる)現象が、味噌汁を飲んだラットのほうが食塩水を飲んだラットより進行が遅くなったことも解りました。「味噌汁には血管を広げる作用を持つ成分が含まれる可能性があるのではないかと考えています。」(上原先生談)
 
 味噌の中の塩分は食塩単独とは違う働きをしている可能性があります。同じ塩分を取るにしても、食塩より『味噌』からとったほうが良いということです。



2015年10月22日木曜日

『味噌』の話1

1000年の歴史に秘められた脅威の健康パワー

 日本伝統の発酵調味料『味噌』には健康に役立つ有効成分が多く含まれ、血管を若返らせて老化を防ぐ、胃ガンや乳ガンを予防する、コレステロール値を下げるなど、様々な健康効果が実証されています。
中でも最近特に注目を集めているのが、血圧の上昇と血糖値の急上昇を抑える効果です。
塩分が多く高血圧の原因になると考えられていた『味噌』が逆に血圧の上昇を抑える役割を果たしているとは。しかも血糖値にも作用するなんて、総メタボ予備軍の現代人には朗報とも言えます。
 
長い間、郷土に受け継がれてきた『味噌』。
今一度『味噌』の底力を改めて見なおしてみましょう。


『味噌は塩分が多い』は誤解でした

 「塩分が心配だから、味噌汁は飲まないようにしている」という人は少なくありません。味噌汁には塩分が多いと思っている人が多く、「味噌汁を飲むと塩分の摂取量が増えて血圧の上昇を招く」と信じている人が多いということでしょう。ですが、本当に味噌汁は『塩分過多』で『健康に悪い』ものなのでしょうか?

 実は、味噌汁1杯に実際の塩分量は1~1.3g。それは食パン1枚の0.8g、ラーメンの4gと比べると、必ずしも多いとは言えない数字です。
  ところが『みそ健康委員会』の調査結果では、8割以上の人が塩分が最も多いと誤解しており、5割の人は正しい塩分の量のなんと3倍以上と勘違いしていたとという結果が出ています。
『味噌は塩分が多い』は誤解だったのです。

長寿県第1位の長野県は、味噌の消費量も日本一!

 塩分が高く、健康の為にはあまり食べない方がいいと言われることもある『味噌』ですが、県別に見た平均寿命1位の長野県が、実は味噌消費量も日本一の県なのです。
 
 長野県の年間消費量は11・9kgで、全国平均のなんと1.6倍も食べていることがわかりました。平均すると一世帯つき1日あたり33g(大さじ2杯弱)の味噌を消費していることになります。

 また2010年厚生労働省の国民健康・栄養調査によると、1日あたりの野菜の摂取量全国1位も男女共に長野県でした。長野県の様に比較的標高の高い、1日の寒暖差が大きい環境で栽培される野菜には、概して抗酸化作用を高める栄養素『フィトケミカル』が多く含まれると言われています。
 これらの結果から、老化を防止する発酵食品『味噌』に加えて、健康に効果がある様々な野菜を沢山食べていることが、長野県の健康寿命に影響をしていると考えられます。