2024年3月29日金曜日

春の健康を考える


 日本では、一年で最も過ごしやすい季節は「春」と言われています。
「春」と言う言葉を聞いただけで、穏やかで何となく心が安らぐイメージを持つ方も多いと思います。健康づくりにおいて「春」は、冬場に流行る感染症や、浴室な玄関先などでの温度差による循環器系の病気も起こりにくく、熱中症などを引き起こす過酷な暑さも、夏冷えと言われる内臓の冷えも起こらず、食べ過ぎや飲み過ぎなど、生活習慣病の引き金を起こす様な秋の過剰な食欲もなく・・・と言う具合で比較的健康づくりも一安心と言うイメージでしょうか?

春は身体にとっては比較的優しい季節ですが落とし穴もあります
冬の寒さは交感神経を刺激して、身体全体は緊張状態にあります。
と言うのも、身体にとっては体温を奪う冬の寒さは「生命にとっての脅威」のひとつで、常に身を守るため毛穴の筋肉は固く閉じ、皮膚表面の毛細血管は収縮して血液の流れを抑制しています。

春になり暖かい日が続くとこの緊張がゆるむのですが、また急に寒くなってみたり、かと言えば初夏を思わせる暑い日が急に訪れるのがこの季節で、この寒暖差の繰り返しによって交感神経と副交感神経の働きが目まぐるしく変わり、それと連動して分泌されるホルモンのバランスも変動していきます。神経は電気信号なので瞬時に切り替わるのですが、ホルモンは状況に併せて必要なものを作って血液に流すことで働くものなのでしんきぃの働きとは時間差も生じていきます。
春先になると「病気ではないのに体調が変」と感じる方や、心の浮き沈みが激しくなって「鬱」と言われる症状を起こしやすいのには、こんな原因が隠れているのです。

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