2017年4月7日金曜日

ローヤルゼリーの話 その1



人間とミツバチの歴史はとても古くて、紀元前6000年頃の洞窟の壁画に、蜂蜜を採る人間とミツバチの様子が描かれています。

ローヤルゼリーとして初めて登場するのは、約2400年ほど昔、アリストテレスの『動物誌』と言う物にローヤルゼリーの事が書かれています。
しかしアリストテレスは、ローヤルゼリーと女王蜂の関係を正確には把握できなかったようです。
幼虫は非常に小さく、また王台にたっぷり貯められたローヤルゼリーに紛れていてとても見つけにくいのです。

ローヤルゼリーが初めて「ローヤルゼリー」と呼ばれるようになったのは、今から約200年前のことで、スイスのミツバチ研究者、フランソワ・ユベールが出版した「蜜蜂の新観察」の中で「ゼレー・ロワイヤル」と記載されたのが最初だと言われています。

日本では、明治22年に、当時の農学博士の玉利喜造先生が「王家の舐物」という名称で紹介し、1959年にはある週刊誌が『不老長寿の新薬現る?』と題した記事を掲載して話題になったそうです。

非常に古くから、知られているローヤルゼリーですが、研究自体は意外と近年からで、医学的に研究されはじめたのは100年ほど前からですが、それでもごく小規模なものでしかありませんでした。漢方の高麗人参や肉蓯蓉 (カンカ)等と比較すると、かなり新しい素材ともいえますが、その原因は、あまりにも高価だったからだと思われます。

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