2017年7月12日水曜日

関節の話 その1

変形性関節症って、どんな病気? 

骨と骨との間にあって、クッションの役割や滑らかな動きを可能にし ている組織が軟骨です。変形性関節症では、その軟骨がすり減って、 滑らかな動きができなくなり、大きな摩擦を生じるようになります。この状態では、壊れた軟骨などの組織のかけらによって関節の内側にある滑膜に炎症が起こったり、ときには水(関節液)が溜まって、腫れ上がることもあります。

変形性関節症は、関節に痛みや腫れが起こる病気です。
この病気では骨にも影響が及びます。軟骨の下の骨が硬くなったり、骨棘(こつきょく)という突起ができたりして、関節の変形が起こります。さらにこの状態を放置していると、関節の動きが悪くなることもあります。
はじめのうちは動き始めなどの限られた時に関節に痛みを感じるだけなので、受診せずに放っておく方も多くいらっしゃいます。しかし、その間にも病気は進行します。
いちど変形してしまった関節は、元に戻りません。
早めに病院・診療所へ受診し、適切な治療を始めることがとても大切です。


変形性関節症が起こりやすい関節 

変形性関節症は全身のあらゆる関節に起こります。そのなかでも、とくに症状を起こすと日常生活が不自由になりやすいのは、からだ を支え体重の負荷がかかっている膝(ひざ)、股(また)の関節、 背骨の腰の部分(脊椎)などです。
それぞれ、変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょ う)、変形性股関節症(へんけいせいこかんせつしょう)、変形性脊椎症(へんけいせいせきついしょう)と呼ばれています。この他にも手指の関節にも変形性関節症は起こり、指の変形の原因となります。
もちろん、首や足の指、肩、肘などの関節にも起こります。

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