変形性関節症の原因
変形性関節症の原因はまだはっきりとは分かっていませんが、一次性関節症の発病には、次のようなことがかかわっていると考えられています。
①遺伝
家族に変形性関節症の方がいると、変形性関節症になる確率が高くなるという調査報告があり、何らかの遺伝が関係していると考えられています。②年齢・性別
年齢が高くなるにつれて患者さんが増えてきますが、これは、年齢とともに筋力が弱くなり関節にかかる負担が大きくなることや、長年にわたり関節を使い続けて関節の軟骨がすり減ってきたことなどが関係していると考えられます。
しかし、スポーツ選手やタイピストなど、特定の関節を使い続けた場合などでは若くても発症します。
男性にも女性にも起こる病気ですが、年齢が高くなるほど女性の患者さんが増えてきます。
変形性膝関節症の年齢別・性別発生頻度(gradeII以上)
「変形性膝関節症 病態と保存療法」古賀良夫編 南江堂 p43より引用
③肥満
太っていると膝や股の関節にかかる負担が大きくなるため、変形性関節症が起こりやすくなります。④職業
特定の関節を長い間繰り返し使うと、関節の軟骨がすり減り、変形性関節症が起こりやすくなります。スポーツ選手や肉体労働者、ピアニスト、タイピストなどは、よく使う部分の関節に変形性関節症を起こすことがあります。
※変形性関節症と似た症状が出る病気に、関節リウマチや閉塞性動脈硬化症があります。
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