2017年7月17日月曜日

関節の話 その4

変形性関節症における軟骨の変化

何らかの原因で、関節が体重などの負担に耐えられなくなったり、他の病気などで関節の働きが正常でなくなることで、関節に変化が起きます。
はじめは軟骨に小さな裂け目ができる程度ですが、少しずつ裂け目の数が増え、その裂け目が深くなっていきます。傷ついた軟骨では、コラーゲン線維の骨組みが壊れ、プロテオグリカンが失われ、軟骨細胞が減っていくため、軟骨はもろくすり減っていき、関節のクッションとしての役割を果たせなくなります。
また、滑らかな表面が失われるので摩擦が大きくなって関節を動かしにくくなります。

変形性関節症のはじめ(膝)


軟骨がすり減ると、骨同士が直接ぶつかるようになります。その結果、小さな骨折や骨が硬くなるなどの骨の異常が起こります。
こうした骨の異常を修復する働きが過剰に起こってしまい「骨棘(こつきょく)」といわれるトゲができることもあります。

変形性関節症が進んだ状態(膝)



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